
こんにちは、ミニマリストのtkdです。
シャルル・ヴァグネルさんの著書簡素な生き方を読みました。
『簡素な生き方』読了しました。
人生は、やはりシンプルイズベスト!
欲と持ち物は最小限にし、お金のかからない楽しみや幸せを見いだせた人は本当に強いです。
ますますミニマル極めたくなりました!#ミニマリスト#ミニマリズム pic.twitter.com/jBVJKg05ZB
— tkd@ミニマリスト (@tkd_drum) September 18, 2019
簡素って言葉は貧相なイメージも聞こえそうですが、『シンプル』という言葉に置き換えると決してそんなことは無くなります。
本の内容も、複雑な物事に対してシンプルに答えられており非常におもしろかったです。
今回は、シャルル・ヴァグネルさんの著書『簡素な生き方』の感想をつづっていきます。
『簡素な生き方』の概要
著者情報
フランスの教育家であり宗教家。
社会教育や初等教育の発展に貢献し、近代フランス初等教育を宗教から独立させた。
『簡素な生き方』の要約
100年前にフランスで生まれ、アメリカで100万部を突破した「うつくしい道徳」が、よみがえる。
心を正す、簡素な生活とは? 精神の在り方とは? 人との接し方とは?
今こそ読み直したい、心を正し、簡素に生きるための指針。
フランス・シンプル思考の源流。○簡素の精神
簡素の本質とは、質素な服、住まい、ほどほどの暮らし、貧乏を指すのではない。
簡素な生活とはシンプルな暮らしではなく、あるがままの自分でいること。
人間の理想は、生活を生活そのものより偉大な宝物に変えること。○簡素な言葉
新聞をうのみにするな。記者は相食む蛇であり、仲間内で競争をしている。
事実ではなく利益になることを言う人の、単純化された話を信じてはいけない。
美しい言葉は着飾った奉公人のようなもので、奉公人本来の役目を果たさない。○簡素な義務
偉業に挑んで失敗した時ではなく、単純な義務を怠けたとき、人は魂を失う。
破産して「何一つ失うものはない」というときは、手元に残った破片を拾うこと。
窓ガラスが割れた時、犯人が見つかるまで割れたままにしておくのは愚かなこと。○簡素な楽しみ
戦場で一瞬、歌を口ずさむ兵士がいるように、困難のさなかにも喜びは見つかる。
喜劇を見て評論する知識人より、大笑いする庶民のほうが、楽しむことの達人。
悲しむ人に合わせて悲しい顔を作るより、その人が一粒の楽しみを見つける手伝いをせよ。・・・このほか、思想、欲求、ビジネス、人間関係、家庭、センスについて、いかに簡素であるべきかを提示。
『簡素な生き方』の重要ポイント
物質的には豊かになっているのに『幸福になる力』がなくなるという矛盾
欲に仕えていると、欲はどんどん大きくなり、いずれ自分の手に負えなくなります。
欲の奴隷となったが最後、道徳もエネルギーも失われ、善とは何かを見きわめてそれを実行することもできなくなります。
モノを所有している事こそがすべてであり善であるという社会のとらえ方は良くないと筆者は語っています。
所有欲は人間の道徳心を腐らせ、良くない方向と人を向かわせてしまうからです。
まさしくその通りだと自分も思います。
現代人は、モノや権威によって支配コントロールされていて、同時に自分より良いモノや高い権威を持ち合わせている人を心の奥では憎しみ恨んでいるように感じます。
モノや社会的な地位に固執していては、決して幸せになることなどできます。
今すぐ、そういったモノに対する執着心は捨てるべきです。
シンプルイズベスト!生きるために必要最低限!
人間にとって、物質的に最良の状態で生きていくには何が必要でしょうか?
健康的な食べ物、シンプルな服、衛生的な住まい、そして空気と運動です。
動物や植物は階級や権威性など一切なく、同じ場所にいるものどうしは同じような条件で満足感を得ることができます。(動物なら、腹いっぱい食べて寝てれば幸せというような感じ)
しかし、人間は住む場所がだいたい同じであるにも関わらず、階級等の違いで満足する基準が異なってきます。
たくさん消費をしている人は、消費できなくなったとたんに大きな不幸を感じたりとか。
そもそも、生きていくために必要最低限あれば幸せなんじゃないかということにもっと気づくべきです。
質素に簡素に生きていけることそのものがすでに幸せであると認識したうえで、消費はプラスアルファやボーナスポイントくらいの要素と捉えておいた方が、人生の満足度は増していくと思います。
『楽しむ≠お金が必要』なんて幻想。幸せになる能力を磨け!
お金をかけずに楽しみましょう。
簡素に人を迎え、簡素に集まりましょう。
まずは一生懸命働きましょう。
愛想をよくし、できるだけあなたの仲間に対して誠実でいましょう。
そこにいない人の悪口を言うのはやめましょう。そうすれば必ずうまくいくでしょう。
現代の娯楽は、人間の五感に対して過剰なまでに刺激を与えすぎています。
キャパオーバーの刺激によって、人間の感覚神経は過剰な刺激にしか反応しなくなり、楽しいという感情が湧きにくくなっているように感じます。
そのことが、お金をかけなければ楽しめないという風潮を生みだし、過剰な刺激を求めて更にお金を使わないと楽しめないという負のループへと陥ってしまいます。
しかし、本来はそのような過剰刺激なんて不要なんです。
なにかおいしい食べ物や飲み物とちょっとした話のネタを持ち寄って友達同士で集まれば、それが何よりも至福の時であるのを忘れてしまっています。
少しでも興味にある本を借りるなり買うなりして一日費やすだけでも、充分満足のいく時間を得られることを再認識すべきなんです。
お金はかけすぎて良いことなんて絶対ありません。
【まとめ】簡素に生きれば人生ヌルゲー!シンプルこそ正義!
いかがでしたか?
簡素な生き方を読んでみて率直に思ったことは、簡素に生きる方法を身に付けさえすれば人生はヌルゲーなんじゃないかということです。
むしろ、身に付けるというより『思い出す』と言った方が正しいかもしれませんね。
人間は本来、簡素な生き物であるはずです。
生まれた瞬間は何も所有しておらず、独占欲とかも皆無でので、まさしく人間生まれながらのミニマリストとでも言えましょうか。
また、何もなかった時こそ一番楽しかったとも言えます。
それゆえに、人生シンプルであればあるほど幸福だと断言できますね。
簡素な生き方は、そのことを再認識させてくれたすばらしい著書でした。
興味あれば一度目を通してみることをおすすめします。